若い巨匠たちと一緒にメガネを作っているのだが
その中の一人のメガネが『ガラ研磨』という工程で割れてしまった。
手作りなので、1点物なので替えが効かない。
なんとか修繕してあげたいと思う。
同色のテンプルの使わない部分の生地を『つぎ木』のような形で移植をする。
中年のオッサンが頑張って、なんとか完成まで持っていける状態にしてあげたい。
さぁ 直そう。
千葉県の房総半島で採れる『砂』を『水』で溶いてメガネを磨く。
この時からどんどんメガネは表情を変えていく。
表面が研磨されて、『艶』が出てくる為だ。
丁寧に磨きながらも、自身が思うようなメガネになるのか?と考えて磨いている。
その後、一瞬だけ輝く瞬間がある。
どろ磨きの洗浄し、すすいだ後に水の膜がフレームを被う。
この時は美しいと放恣して見つめてしまう。
さぁ 作ろう。
2021年7月12日 10:33 AM | カテゴリー:製作日記
出張をして若い巨匠達のメガネの製作の補佐をする日がある。
工房に帰ってから巨匠の意匠は壊さないように修正する日が続いた。
そして昨日は1日かけてメガネとして形に組み上げていた。
組み上げていくと「おぉ~ こんなメガネになるのか!! スゲェ~。」と
巨匠たちのメガネに関心していた。
若い巨匠達が喜んでくれるといいな。
さぁ 結構大変だけど作ろう。