『MEISTERKOLLEKTION BY TANGE』 承。

いよいよ製作が動き始めました。

 

 

 

今回『MOD.1932』を作るにあたり

久利さんから様々なニュアンス、イメージを提示されました。

 

それは建築の『ゴシック建築』の尖塔で例えられたり、

音楽で言えば下記の音楽を提示されながら

『渋いけども、艶っぽい曲線のメガネ』などイメージを伝えられました。

 

僕からは

「綺麗な線で無くて大丈夫で、粗くてもラフでも良いから

作りたいイメージを描いてください。」とお願いをしました。

 

上がってきた『絵』を基礎にして、提示された物達と共に

サンプルへ起こしていく作業が始まりました。

感覚としては

5線譜の中で情熱が迸った久利さんの『主旋律』に対して、僕が『和音』を置いていき

どのように調和のとれた音楽(メガネ)を創っていくのか。という物に近かったかもしれません。

 

お互いが不安と納得のいく物を作ろうとする中、メッセージのやり取りは多岐にわたり、

レンズの玉型、線の太さ、智の幅、鼻パットの置く位置など決めていきました。

 

ようやく前枠のサンプルが出来上がった物を店舗へ郵送し、

確認してもらいながら、さらにカットをもう少し多く取ったり完成度上げていきました。

 

やりとりの中にはデザインを強調させたい久利さんに対し

品質の維持の観点から諫言を申す事もありました。

 

お互いの妥決点を見定めて、フロントの形状が決まりました。

 

ただ十数年メガネを作ってきましたが

今だに『メガネ』という物は完成してみないと本当の姿が見えてこないというのが本音です。

 

前枠にテンプルが組み合わさり、前傾角がついてから全体のバランス、

色味、雰囲気が判断出来る物だと思っています。

 

そしてこのテンプルの製作へ話は移っていきます。

 

つづく。

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