コンピューターを使う。

これまでに発表してきた眼鏡は、

型から全て、手造りで行っており

フレームに施された七宝の『ライン』も、手で型を作っていた。

 

 

新型は初めてCADで『ライン』を掘る事にして

やはり『直線』や『幾何学模様』はCAD制御で削った方が正確なのだ。

 

 

座掘り屋さんに手描きの図面を渡して、

CADにおとしてもらう途中、面白い事がおきた。

 

 

座掘り屋の主人なりの

『座掘りの美学』があるらしく、

 

 

主人 「丹下さんのデザインの意図も分かりますが、僕はね長年の経験で

    ここは0.8mmづつ均等に配置した方が、美しく仕上がると思うのですがね。」

 

僕 「いやいや、これはレンズラインを主体に、沿わせて配置してほしいのですよ。」

 

そんなやり取りでラインの位置決めだけでも1時間位話し合った。

製造現場で1時間も話し合うなんて事は珍しい事だ。

 

主人の意見を大きく取り入れる形となり、

先程納品されてきたが

 P1020549

 

お~素晴らしい出来になってるよ。

 

 

 

2015年6月8日 9:03 PM  |  カテゴリー:製作日記

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