滞在2日目、東急ハンズでの催事が始まった。
朝10時から店頭に立った。
客足はコロナ禍の影響からか多くはなかった。
今回催事の仕切り、撮影も兼ねて福井テレビのディレクターの方が同行してくれていた。
店頭に立つ時間、休憩時間を事前に伝えられていた。
ディレクターの方に「休憩時間にシンガポールのメガネ店に営業に行きたいのですがいいですか?」と伝えた。
「おおっ! 気合入っとりますな!是非是非行ってください!」と言われた。
休憩時間になり出発した。
まずは『伊勢丹』にある日系企業の『金鳳堂』さんへ向かった。
日本人の店長はいい方で快く見てくれた。だが丁重に断られた。
その代わり丹下さんのメガネはここのお店が合うかもしれないと数件のお店を紹介してもらった。
地下鉄に乗り込み
ラッフルズstにある「EYES@WORK」さんへ飛び込み営業に行くことにした。
英語で 「I come from japan. and I’m craftman of glasses. May you see my glasses?」と伝えた。
スタッフの方に「OK。」と奥へ通された。
「少し待っていて」と話している事は何となく理解できたが、細かく聞き取れなかったのでオドオドしていた。
完全に怪しい日本人が来たと思われただろう。
そしたら一人のスタッフから日本語で「ここで座っていてください。」と言われた。
「あっ 日本語だ」と思った。
そのスタッフはGeri(ジェリ)さんという名前だった。日本語のヒアリングと少しだけ話せる事が分かった。
そしてモーリーさんというボスがこられてstudioskyrocketを見てもらう事になった。
英語と中国語で用意した資料を渡した。
「Iwant to go world. and I’m looking for become my glasses retailer」と伝えた。
しばらくチェックしてもらった後
ボスからは「メガネが小さい。 こんな感じの大きいのを作ったほうがいい。」と他ブランドのメガネを示された。
僕は「彼らと同じようなメガネを作りたくない。これが私なんです。」と応じた。
ジェリさんの通訳、簡単な英語を交えて話した。
そして今回は残念ですが伝えられた。
僕は「分かりました。」と伝えメガネを仕舞い始めた。
そしたらボスが取引要件をもう一度確認してきた。
私はきちんと伝えた。齟齬があった様だ。
ボスから「メガネをもう一度みせて」と言われた。
「ん? チャンスがあるのか??」と思った。ボスは再度メガネを一通り一瞥して
「オーダーします。」と言ってくれた。
オーダーシートに記入しお店を後にした。
帰りの地下鉄ではすごく興奮していた。
「やった。通用する事を証明する事ができた。」と思った。
休憩時間が終わり、東急ハンズに戻った。
完全に腑抜けになっていた。