時間が空いた時にボチボチと世界史を学んでいるので、また少し書こうと思う。
歴史を見ていくと『尊敬できる王』や『好きな指導者』と出会う。
十字軍時代のイタリア生まれのフリードリヒ2世、
ロシアのロマノフ朝のピョートル大帝、
タイのチュラロンコーン大王などが上がる。
今回はロシアのピョートル大帝から始めたい。
17世紀のモスクワはド田舎で皆が畑仕事をし貧しかった。
そこに世界で最先端の航海技術をもったオランダ人がロシアを訪れ、
少年ピョートルと会い「オランダは小さい国だが、世界の50%の貿易はオランダなのですよ。」と伝えた。
ピョートルは「おぉ~!! オランダすげぇな!!」と思った。
成人したピョートル皇帝はどうにもオランダへの羨望が消えず、
「オランダへ出るだ!!」と派遣した使節団に身分を隠しながら紛れ込み、船大工の弟子入りをし、
皇帝は自ら線の弾き方、木の加工など造船技術をセッセッと汗を流して学んだ。
ロシア版吉幾三だと思った。
修行を終えた皇帝は身分を明かして、オランダ人の船大工を沢山雇ってモスクワに帰国し、
バルト海に学んだ技術を活かして艦隊を浮かべた。
それが『バルチック艦隊』だ。
因みにこの皇帝は死に際もステキだ。
散歩中に河で船が沈みかけているのを発見して、ダッシュで走って河に飛び込んで
「ぐおりゃ~!!」と船を引き上げて、
「怪我はないか?」と市民に声かけて、ズブ濡れのまま城に帰り、それが原因で風邪をひいて亡くなった。
「なんてカッコよく生きてカッコよく死んだんだ!!」と思った。
そこから約300年後、大帝が礎を築いた『バルチック艦隊』と日本が戦うことになる。
つづく。