根。

しばらくの間、灰色の空間に覆われて

雨のような音もなく、雪が蕭々と積み重ねられていった。

 

 

あ~この季節は苦手だ。

 

 

その雪もようやく溶け始め、体積も下がってきた。

育ててきた低木が折れているのを見つけた。

 

 

あ~。

ガッカリだ。

 

 

 

新型の製作も止まった。

 

はぁ。

 

 

月への探査船を作らなくてはいけないような難しい作業ではない、

手術のような人の生き死にを扱うような高尚な仕事でもない、

 

 

たかがメガネを作るだけだろう、

って思う。

 

 

低木は折れてはしまったが

根が生きていたら、何処かの節から

また芽は生える。

 

 

それを期待しながら

僕も進めよう。

 

2018年2月25日 10:59 PM  |  カテゴリー:製作日記,私事

今年も宜しくお願いいたします。

 

お伊勢様までお参りに行ってまいりました。

 

 

圧巻ですなっ!

 

大晦日にベロンベロンになった父上から

「お前の写真は接写が多くて、全体像が分からん!」と言われましたが、

 

 

まぁ変え方も分からないので、こんな感じで進めます。

 

 

そして、このお休み期間中に

『PRODUCT』、『SHOP』が更新されました。

 

 

『TEQUNO』の画像で色相が分かり辛く

ご不便をお掛けします。

 

col.01が『黒』、col.02が『べっ甲柄』、col.03が『スケルトングレー』と

なっております。

 

またトップページの画像も更新されておりますで

よければご覧になってください~。

 

 

さぁ今年も作るよ。

 

 

2018年1月3日 8:19 PM  |  カテゴリー:製作日記,私事,旅日記

作業を終え、仕事を納めました。

 

話は少しそれますが、

読まなければと思っていた本も読み終えました。

 

 

数年前、帰省した際に父上の部屋の本棚を眺めていて、

「一番、面白いと思う小説は?」と聞いたところ

 

「これが最も美しい文学だ。」と渡されたのが、

三島由紀夫の著した『春の雪 (豊饒の海・第一巻)』でした。

 

渡された当時は、緻密な世界感になかなか没入出来ず、止まってしまいました。

 

時間を経て、ある事がきっかけで

やはり父上の最も美しいと思った物語はどんなだろうと思い、改めて読み始めました。

 

 

内容としては

日露戦争後の大正時代の華族の令息と幼なじみの悲恋の物語で、

 

三島先生の言葉の紡ぎ方を知悉した文体は私には難しく

仏教の用語も出てきたりするので、辞書で調べながら読み進めました。

 

 

途中まで色を持たない『無色』の世界だという印象でしたが、

後半にかかる頃から、色彩を放ち始めて

 

おぉ~となり、

 

「死」への描写がたびたび出てくるのと、悲しい物語だとは聞いていたので

次第に色は褪せていくのかと思っていましたが、

 

最後まで色は保持されたままでした。

 


美しい物語だと思います。

 

大晦日、父上に会いにいくので晩酌しながら話をしてみたいと思います。

 

 

 

 

2017年12月31日 12:29 AM  |  カテゴリー:私事