虎。

少し遡って、夏が陽が傾き始める頃

新型の製作を進めていたが、思わぬ不具合が重なってしまった。

 

このまま進めても良くならないと思って

作業を離れた。

 

その後、他ブランドの加工に注力していた。

気分を変えようとブラジリアン柔術の試合にも出たりした。

 

そんな中、『studio skyrocket』の立ち上げ時のメガネの修理依頼が届いた。

修理部位以外に劣化している所がないか観察しながら、

生地の白化、丁番の開閉の痕などから長く使用してくれている事が分かった。

 

ありがたい事だ。

 

 

それと同時に

「あ~ 僕はこんなメガネを作っていたのか。」と思った。

 

数日前、また作業に戻った。

 

 

メガネ1つ 思うように進まないが。
また誰かに愛用されるメガネを作れたらと思う。

 

まぁ やるぜ。

2018年11月8日 11:16 PM  |  カテゴリー:studioskyrocketの眼鏡達,製作日記

生地を切削する刃物は研磨屋さんに特注する事が多い。

 

現在、製作している型も特注した物を使っているが、

4回の修正研磨してもらう事になった。

 

それはフレームを磨く際に、可能な限りバフ(磨く際の布輪)を入れたいのだが

切削面に思うようにバフが当たらない為だった。

 

その都度、研磨屋さんに『バフ』と『削った枠』を持っていき

『やりたい加工』を伝え、開きの角度、曲率の修正をしてもらった。

 

 

そして改めて納品された。

意匠を崩さず、バフも可能な限り入る刃物になってると思う。

 

細かな対応してくれた研磨屋さんには感謝だ。

 

 

さぁ、また作るよ。

2018年10月11日 10:52 PM  |  カテゴリー:製作日記

ヤスリで削った面をならす事や、バリを取る為の

『キサギ』とか『キサゲ』などと呼ばれる道具がある。

 

これまで鋼の刃物を改造して使っていた。

切削力が落ちる度、研いで使っていたのだが、

 

新しい道具が発売された。

試しに使ってみたら、これまでの『キサギ』の使用感と変わらなかった。

そして切削力は殆ど落ちないのだそうだ。

 

あ~すごいな~。

やはり時代は流れていて、新しい便利な道具がどんどん出てくる。

 

 

ふと、工房を見渡してみた。

 

 

『機械』は古く、『型』も手作りだ。


だからと言って、正確な精度の物が出来ないかと言われれば、『違う』と答える。

 

古い機械でも充分の精度の物は出来る。

少し作る速度が遅いのだ。

 

さぁ明日も作るよ。

 

 

2018年9月7日 11:44 PM  |  カテゴリー:製作日記