『MEISTER KOLLEKTION BY TANGE』 起。

来年2023年にマイスター大学堂様が90周年を迎えられます。

90周年の記念モデル『MOD.1932』の製作を手掛けさせて頂きました。

 

このモデルを作る事は本当に苦しかったです。

出荷し終わった後、マイスター大学堂様から「すごく良い物です。気に入りました。」と連絡が入り

このメガネへの想いがあったのか、頭を垂れて涙が出そうになりました。

 

これから『MOD.1932』の作り始めた経緯、過程、苦悩、思いの丈を書いたろと思います。

きっかけは2020年、木漏れ陽さえ眩しいと感じる7月の半ば、15時の休憩中

マイスター大学堂の久利さんから電話がかかってきました。

 

最初は「MEGATON!はもう作らないのですか?」という話だったと思います。

それがコロナの事、色々な話をしていくうちに

「そういえば2年後90周年だから。」という話となり、何か製作出来たらいいねと会話をしたと思います。

 

コロナ禍もあり、メガネ産業は打撃を受け

これまでの経験を生かした『何か』を始めなければと思っていました。

 

ただ、この段階ではまだ個人同士の願望のやり取りだったので、

「マイスター大学堂として製作を進めるのか確認をしてから連絡します。」

と話を終えました。

 

その数時間後、久利さんから

「やりますか。 という事になっておりまする。」とメッセージが届いた。

 

僕は「おお〜。 やるのか!!」と思いながら
この企画は動き始めました。

 

続く。

これまでの工房の内装はこのような物だった。

 

これはこれでいい味なのだが、

プレハブ1枚だと『真夏』、『真冬』の生命維持の危うさをオヤジが憂いた。

 

なので思い切って工房の改装をする事にした。

そして自分の素敵だと思う空間にしようと思った。

 

ワクワクするような空間よりも

落ち着いた空間の中で作業をしたい為、『和』を感じさせる

しっとりとした間にしたいと思った。

 

 

 

工房の改装が始まり、工房を立ち上げて8年目にして

ようやく内装が整うことになった。

 

 

そして出来上がった。

特殊なコーティングをされた『和紙』を選んだ。

全体は『白』で統一し、一面だけアクセントで『墨色』にした。

 

 

自分ではしっくりしている。

まだ照明もすこしづつ変えていったり、四季ごとの植物も飾っていきたい。

さぁ落ち着いた空間で、またメガネを作ろう。

2021年3月12日 10:36 PM  |  カテゴリー:製作日記,メガネについて思う事,修理・改造・調整。

今日は『作業着』を紹介したいと思う。

 

多くの日にデニムを履いて作業をしている。
それが段々と色が落ちて『味』が出てきた。

僕は年数と共に味が出てくる『革』、『デニム』が好きだ。

 

自身の使い方によって其々の変化をしていく。
だから愛着が湧いてくる。膝が破けてしまったが修理し、それも『味』となる。
これからも履き続けたい。

 

現代の服は安価で消耗品のように使いきってしまう物が多い。
このような製品は必要だ。

 

だが良い物は長く大切に使いたい。

それはメガネでも同じだ。

 

『MEGATON!』を愛用されたお客様から
修繕の依頼が届いた。

 

新品には戻らないが
できる限り綺麗にしてお戻しする。

そしてパーツが破損していれば修繕、可能な限り交換等をして
長く愛用してくれたらなと思う。

 

そんな想いで作っている。

さぁ また作ろう。

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2021年2月16日 7:39 AM  |  カテゴリー:studioskyrocketの眼鏡達,製作日記,メガネについて思う事,私事