2年前からずっと観たいと思っていた仏画があった。
その絵というのは奈良の『薬師寺』の『食堂(じきどう)』にある
『田渕俊夫先生』が描かれた、大きな壁画の『阿弥陀浄土図』で、
その想いは去年にも『完成したら。』という日記で少しだけ書いていた。
これまで、なかなか奈良まで行く事が叶わなかったが
『UQiYO』さんのツアーが近くで催されるとの事で、脚を延ばして行く事にした。
そして一人旅にでた。
あ~これが『シルクロード』の最終地点の奈良だ。
最初は仏像彫刻の『薬師三尊像』を拝観する。
如来様が座られてる台座に
『古代ギリシャの葡萄の葉の文様』、『ペルシャの蓮華文様』や
『インドの力神』、『中国の四方四神』のシルクロードを渡って影響を受けた物が彫られていた。
こんな遠くまでロマンだ。
『食堂』にある『阿弥陀浄土図』を拝観しにいった。
極彩色でいろどられている絵が
下に目線を移していくと、次第に色は薄くなり、
『白』と『線』だけで表現された浄土はただ美しかった。
更に奥には仏教がシルクロードを渡って伝来する様子の画が飾ってあり、
しばらくボ~っと眺めた。
そして梅の木を眺めて
西方へ行く事はロマンだなと思った。
夜の部へ続く。