工場見学。

一応メガネ職人の端くれなので、様々な知識は持っている。

ただ、神様ではないので『メガネ』の全て知り尽くしている訳ではない。

 

先日、鯖江で懇親会があり、『丁番』を製作する会社の社長と話をさせて頂く機会を得た。

その際、丁番の事をよく知りたいので工場見学をお願いしたら、快諾してくれた。

 

 

という訳で独りで工場見学に行ってきました。

 

 

『studio skyrocket』の丁番を製作してくれている『ヨシダ工業』さん 。

 

 


帽子を準備されて、案内開始。

 

 


はい、その通りです。

 

 

製作現場へ到着。

 

 

丁番のはじめは『異型線』と言って、

大まかな丁番の形をしたワイヤー状の物だ。

(この異型線は前枠に埋め込むタイプ)

 

 

そこから指定サイズにカットしたり、

傾斜を付けたり、様々な工程を経て丁番は完成していく。

 

ちなみに『studio skyrocket』の丁番の埋め込まれている部分には

特別な加工を施してある。

生地に埋め込まれてしまい視認は難しいが拘った部位だ。

 

その工程をアナログな手法で加工してくれている事を知った。

 

 

あ~すごいな~。

 

色々勉強になって良かった。

さぁ また作ろう。

2018年8月27日 8:44 PM  |  カテゴリー:製作日記,メガネについて思う事

新型を削りまくった。

段々と形になってきた。

 

これまで自分のステキ!と思ったアイデアを製作に落とし込んできたが、

今の時期は市場にどう評価されるのか意識し始め不安になる。

 

まずは無事に仕上がってくれる事を優先するよ。

 

上記を受けて、

以前、小売店さんの方から

 

「丹下さんはよくデザインの仕事をしようと思いましたね。

私ならすぐにアイデアは枯渇する。」という話をされた。

 

「そうか。 枯渇か。。。」と僕は思った。

 

 

たぶん頭の中の既存の感性だけで、多くの発想をする事は

天才でない限り不可能だと思う。

 

 

ぼんやりとだが、僕はこう思う。

 

頭の中にある点(既存の感性)がある。

また別の部位にも新しく点を作れたとする。

 

その点と点が同期し始め、結ばれた時に

新しい発想が生まれる好機がある気がする。

 

なので、新しい点を作れたらいいのだと思う。

 

そして別の点を作る方法は、

多分『学ぶ』事なんだと思う。

 

確証はないが、そう思う。

 

 

だが『学ぶ』事は必ずしも新たなアイデアに繋がらない。

けれども点と点が結ばれた瞬間は、

 

 

「へぇ~! なるほど!!」とか

「あっ! そうゆう事だったのか!」という趣がある。

 

といっても僕の『学ぶ』は柿ピーを片手に

気が向いた時にやるだけの物だが、まぁいいのだ。

 

 

先日、素敵なお経を見つけた。

音楽と結ばれて新鮮だ。

 

さぁ明日も作るよ。

 

 

2018年6月21日 10:28 PM  |  カテゴリー:製作日記,メガネについて思う事

私はテレビや写真という物が非常に苦手でして。

 

写真ならまだ我慢出来ても

テレビに出る事は今後の人生で無いと思っておりました。

 

 

去年の暮れ、東京のテレビ局様から眼鏡協会を通して連絡があり、

『職人』としてインタビュー取材をしたいと依頼がありました。

 

番組の意向を聞いた後に、私では分不相応に感じた事と

どうしても拭えない苦手意識から断りました。

 

ただ『studio skyrocket』を少しでも知って貰える機会だったのにと、

後悔の念がありました。

 

 

後日、ディレクターの方から改めて連絡があり、やはり受ける事にしました。

 

それは、知人の

「やらずに後悔して死ぬより、やって後悔して死んだ方が僕はいい。」という

 

なんともペラペラで、どこかで聞いた事のある様な彼の言葉に、

「お~! そうか!!」と感化された事がきっかけです。

 

 

そして取材の日、

ガチガチに緊張していまいました。

 

ただスタッフさん達が柔和な方々だったので、なんとか撮影は終わりました。

恐らく私の出演時間は短いものだと思います。

 

でも、

確かにやって後悔した方が良いかもしれないと思いました。

2018年2月8日 11:23 PM  |  カテゴリー:製作日記,メガネについて思う事