点to点。

新型を削りまくった。

段々と形になってきた。

 

これまで自分のステキ!と思ったアイデアを製作に落とし込んできたが、

今の時期は市場にどう評価されるのか意識し始め不安になる。

 

まずは無事に仕上がってくれる事を優先するよ。

 

上記を受けて、

以前、小売店さんの方から

 

「丹下さんはよくデザインの仕事をしようと思いましたね。

私ならすぐにアイデアは枯渇する。」という話をされた。

 

「そうか。 枯渇か。。。」と僕は思った。

 

 

たぶん頭の中の既存の感性だけで、多くの発想をする事は

天才でない限り不可能だと思う。

 

 

ぼんやりとだが、僕はこう思う。

 

頭の中にある点(既存の感性)がある。

また別の部位にも新しく点を作れたとする。

 

その点と点が同期し始め、結ばれた時に

新しい発想が生まれる好機がある気がする。

 

なので、新しい点を作れたらいいのだと思う。

 

そして別の点を作る方法は、

多分『学ぶ』事なんだと思う。

 

確証はないが、そう思う。

 

 

だが『学ぶ』事は必ずしも新たなアイデアに繋がらない。

けれども点と点が結ばれた瞬間は、

 

 

「へぇ~! なるほど!!」とか

「あっ! そうゆう事だったのか!」という趣がある。

 

といっても僕の『学ぶ』は柿ピーを片手に

気が向いた時にやるだけの物だが、まぁいいのだ。

 

 

先日、素敵なお経を見つけた。

音楽と結ばれて新鮮だ。

 

さぁ明日も作るよ。

 

 

2018年6月21日 10:28 PM  |  カテゴリー:製作日記,メガネについて思う事

普段、工場見学というものは殆どないが、

今日は工房に来られるお客様が多かった。

 

朝一番にキクチ眼鏡学校の吉原先生と、東京の眼鏡学校生徒さんが来られた。

 

普段行っている工程を説明したら

 

「お~すげぇ~!!」「へぇ~ なるほど!!」

 

と連呼されていた。

こういうのはお世辞でも鼻の下がでろ~んと伸びるってもんだ。

 

 

2組目は

埼玉からメガネ好きなユーザー様。

 

先生達と同じ内容の話をしようと思ったら、

途中から着ていたTシャツの『幽玄道士』の話題になった。

 

そして彼の『息の止め方』のモノマネは絶品だった。

 

そこから脱線を重ね、最後は『食べ物』についてで締めくくっていた。

まぁ、たぶん楽しんでいってくれたのでいいか。

 

 

その後も来客があり、メガネについて話をさせて頂いた。

 

久々にたくさん口を動かして、少し疲れたが

明日からはメガネとお話する日常に戻る。

 

 

さぁまた作るぜ。

 

 

2018年6月7日 11:28 PM  |  カテゴリー:製作日記

顔の頬などに触れないようにする為に、
フレームの裏面を削っていく『ハツリ』という工程がある。

 

 

これを昔ながらの機械で切削しているのだが、

削りカスが顔面へ直撃する方向で飛んでくるという欠点がある。

 

顔だけに当たるなら平気だが、たまに瞼に直撃する。

 

 

その刹那、

『目がぁあああ!! 目がぁああああ!!!  あぁぁあああああ』

となる。

 

 

それでも削ってる最中にズレたりする事が稀にある為に、

凝視しなければいけない。

 

 

命を削りながら、フレームも削る。

 

 

ゴーグルを装着すれば全て解決されるのは分かっている。

けれどもゴーグルは無粋だと思うのでしない。

 

 

まぁ素敵な眼鏡が出来ればいいのだ。

 

 

2018年5月18日 11:32 PM  |  カテゴリー:製作日記