形成16

初めての鯖江に着いた夜、越前海岸添いの宿で豪華な蟹料理が出てきた。

 

大人たちに囲まれ、それを食らいながら、酒を飲み

酔っぱらった僕は「ちょっと休憩しよう。」と平岩君と堤防に行き夜風を感じながら、話した。

「将来をどうするのかな~。」という話だった。

 

平岩君は「俺は地域一番の店にするわ。」と言っていた。

 

そして翌日から初めてのメガネ作りの体験が始まった。

まぁ夢中で作った。

 

あっという間に時間は終わってしまった。

 

中学生の頃からそうだったが、

絵の課題や彫刻の課題は他の宿題より優先してやっていた。

黙々と物を作る事が好きなんだと改めて実感した。

 

後日完成したメガネが送られてきたが

ある人へ贈ってしまったので、現物は手元にない。

 

それを見て

「あ~ちゃんとメガネになったよ。」と思った。

2021年10月15日 7:19 AM  |  カテゴリー:studioskyrocketが形成されるまで

キクチ眼鏡学校の専攻科は2年間で修学する。
2年目入り、就職の事を考えなくてはならなくなってきた。

 

僕はデザインがしたかったので、鯖江のメガネの会社に行きたいと思っていた。

しかし周囲の人たちは小売店での就職を勧めてきた。

 

周りは

「鯖江のメガネは斜陽産業だ。

もし鯖江いって貴方の希望するブランドをやれるか分からないし、

出来たとしても維持させる事も困難だろう。

それよりかは今学んだ事を活かせる小売店に勤めてはどうか。」という話だった。

 

ごもっともな意見だと思った。

 

そんな中、僕の希望を話していた同級生の平岩君から

「実家が加盟している愛知の眼鏡組合で、鯖江で『体験メガネ作り』があるから一緒にいかないか?」と誘ってくれた。

 

僕は「行ってみたい。」と告げた。

 

暫くしてから鯖江の会社からメガネのデザインをする為の用紙が届いた。

僕は描いた。それは楽しい物だった。

 

 

 

初めてメガネとしてデザインした。

そして初めて鯖江に行くことになった。

 

2021年6月22日 7:30 AM  |  カテゴリー:studioskyrocketが形成されるまで

今回はstudio skyrocketが形成されるまでのお話です~。

 

前回の話はこちら

 

そして学生生活に戻り再び学び始めた。

『もしキクチ眼鏡専門学校で最も印象に残った授業は?』という問いがあるとしたら

 

『視科学』という、『眼』が『物』を見る仕組みを教えてくれる授業があり、

アービン津本先生という日系アメリカ人の先生が教えてくれた。

 

津本先生は分かりやすい技術、理論で『眼の世界』引き込んでくれた。

 

先生は数多くの事を教えてくれたが、

それでも入学して1回目の授業の冒頭での言葉が一番心に残っている。

 

「君達はこれから様々な技術を身につけていきます。

検眼をしてメガネの度数を測定出来るようになるでしょう。

そこに自信を持つかもかしれません。

ですが他者が検眼した度数を非難する事はしてはいけません。」

 

 

という言葉だった。卒業して16年経つが今でも金口として残っている。

 

 

そして『メガネの知識』、『眼の知識』は僕の中で増幅されていった。

今では殆ど見返さなくなってしまった資料やノートの1部だが、僕の中で大切な宝物だ。

 

つづく。

 

 

2020年6月15日 11:37 PM  |  カテゴリー:studioskyrocketが形成されるまで