鼻あてについて

昨日、名古屋の眼鏡学校が主催している

生涯教育へ行ってきました。

 

 

眼鏡学校時代に影響を与えてくれた、フィッティングの長濱先生が

退官され、最後の講義との事だった。

 

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『最近の眼鏡はデザインが複雑化や、

樹脂系の物やフィッティング出来ない眼鏡もある。

だから、お客様の顔をみたら一瞬で

どんな眼鏡を選定すればいいのか、判断できる様になりなさい。』

 

久しぶりに長濱節が聞けていい時間だった。

 

 

講義の中に女性の鼻幅、鼻骨について話が及んだ。

 

 

鼻骨が低い方や、鼻幅が狭い方が

『眼鏡が下がる』という問題がある。

 

 

プラスチック枠の解決策として、

既存の鼻あてを削って、新しい鼻あてを取り付ける

『鼻盛り』という技術で対応する事がある。

 

 

学生時代や、小売店で勤めていた時は、

この技術について何も思わなかったが、

 

眼鏡を作る『職人』になってから、考え方が変わった。

鼻あて1つでもヤスリで曲面をつけたり、バフで綺麗にそして滑らかにしたり

大変、手間が掛かっている。

 

 

それをスパっ!と削られて

新参者のパットに取り換えらるは、なんとも虚しい。

 

 

なら専用に作っちゃいなさいよ!

職人よがりの考えだが、そんな眼鏡を新型『OOGA』で出そうと思う。

 

 

さて、『OOGA』の鼻あてを明日から

ゴリゴリ削ります~。

 

 

 

 

 

 

 

2015年6月25日 10:54 PM  |  カテゴリー:製作日記

独立する時に

『品質、造り込みは上質な物を維持する。』

と決めていた。

そして他のブランドさんの製作の際も同じ姿勢で臨んできた。

 

先日、取引先さんから

『このメガネは、うちの加工で最上級の厳しさだから頼むよ』

と言われた。

 

そんな加工依頼が来る事は嬉しいが、

品質は落とせないプレッシャーもある。

 

 

こんな時、もっと楽天的な性格だったらと思う。

小さな男だ。

 

 

まぁそんな心境でも作業は進む。

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新型

『DEEP HALF』と『OOGA』

 

品質を維持して頑張ります~。

気長に楽しみに~。

2015年6月16日 11:04 PM  |  カテゴリー:製作日記

これまでに発表してきた眼鏡は、

型から全て、手造りで行っており

フレームに施された七宝の『ライン』も、手で型を作っていた。

 

 

新型は初めてCADで『ライン』を掘る事にして

やはり『直線』や『幾何学模様』はCAD制御で削った方が正確なのだ。

 

 

座掘り屋さんに手描きの図面を渡して、

CADにおとしてもらう途中、面白い事がおきた。

 

 

座掘り屋の主人なりの

『座掘りの美学』があるらしく、

 

 

主人 「丹下さんのデザインの意図も分かりますが、僕はね長年の経験で

    ここは0.8mmづつ均等に配置した方が、美しく仕上がると思うのですがね。」

 

僕 「いやいや、これはレンズラインを主体に、沿わせて配置してほしいのですよ。」

 

そんなやり取りでラインの位置決めだけでも1時間位話し合った。

製造現場で1時間も話し合うなんて事は珍しい事だ。

 

主人の意見を大きく取り入れる形となり、

先程納品されてきたが

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お~素晴らしい出来になってるよ。

 

 

 

2015年6月8日 9:03 PM  |  カテゴリー:製作日記