出す基準。

新型の『LO』の仕上げの段階に入ってきた。

 

 

デザインで立ち止まった時、製作で逡巡している時、

上手くいくのか不安な時に見返す映像がある。

 

料理人の山本征治さんと奥田透さんの『ふたり』という

何年も前に放送されたドキュメンタリーだ。

 

山本さんと奥田さんが『天然の大うなぎ』をどこまで高められるのか

それぞれの考えで調理し、答えを出していくのだが、

 

その中で山本さんの言葉が未だに僕の中で残っている。

それは弟子に盛り付けについてやり直しを指示している場面で

 

「お前が想いを持ってその料理屋に行って この料理が出てきたらお前許せるか。」

という言葉だ。

 

 

この言葉の意味が『studio skyrocket』の検品の基準になっている。

そして『LO』も検品をしながら『大丈夫だ』という想いになっている。

 

 

 

さぁ もう少しだ。やろう。

2019年8月29日 11:56 PM  |  カテゴリー:製作日記,メガネについて思う事

『世界史』を古代から現代まで

表層をすくっただけだか一周を終えた。

 

『世界史』を勉強しようと思ったきっかけは

イスラム教の原理主義者がフランスで同時多発テロを起こした事だった。

 

多くの人がフランスへ哀悼を示す中、

自分の意見を示せなかった事を恥ずかしいと思ったからだ。

 

その時の日記はこちら

 

 

ノートを見返したら、始めたのが2016年の1月と書かれてあった。

あぁ のらりくらりと3年半かかったと思った。

 

 

そして現在に世界で起きている問題、

例えば香港で起きている中国政府への抵抗。

イランとアメリカの核合意での対立。

『歴史』を知らないと理解出来ない事が多くある。

 

学んでいくと自身の考えの輪郭線が見えてきた気がするが、何かを主張するよりも

まず『知る事』が大事だと思った。

 

『学ぶ事』が大切だと言ってもいいかもしれない。

 

 

直接的に『メガネの仕事』と『歴史を学ぶ』は結ばれないかもしれない。

まぁいつか結ばれたらなと思いながら、メガネを作ろう。

そして世界史は面白いので、もう一周したいと思う。

2019年8月17日 10:50 PM  |  カテゴリー:その他

外注先を回っていたら、跡継ぎがいなく廃業された工房があった事を知った。

これは珍しい話ではないかもしれない。

 

『studio skyrocket』は『芯張り』や『丁番の形状』など

一見しただけでは分からない部分に拘っている。

 

見えない部分に拘りがある事が、『粋』だと思っているからだ。

けれどもそれは僕が加工出来ない部分であったりするので、そこは職人さんにお願いをしている。

 

上がってくる品は上質だ。

こういった技術は残ってほしい。

 

先日、『芯張り』の職人さんの工房へ伺ってきた。

使いこまれた道具が並んでいた。

 

 

綺麗に芯が収まってるのを見て、あ~残ってほしいと思った。

 

それに対して僕は微力しかない。

とりあえず作ろう。

 

そして展示会で口下手だけど話そう。

2019年8月5日 11:08 PM  |  カテゴリー:製作日記