形成 11。

今日はstudio skyrocketが形成されるまでのお話です。

 

前回のお話はこちら。

 

キクチ眼鏡学校での勉強が本格的に始めり、徐々に『眼の構造』や『検眼』の知識は増えていった。

そして勉学が進んでいく中、ある問題があった。

 

眼鏡学校は眼の関するあらゆる事を学ぶ場であり

望んでいたメガネフレームの『デザイン』の描き方、『設計』してからの具現化の方法が分からないままだった。

 

そんな中、通学を地下鉄の『高岳駅』から『金山駅』までを利用していたのだが

節約の為と、せっかく名古屋を走るのなら自走した方がいいとの考えから

『高岳』~『金山』の間をケッタ(自転車)通学に替えた。

 

 

次第に毎日同じ道を往復するのはつまらないと思った。

時間がある時は帰り道を変えて探検しながら帰ったりしていた。

 

そしてある喫茶店と出くわした。

お店の壁面にはデザインの本、建築の本、工芸品の本が飾られてあった。

 

興味がてら喫茶店に入ってみた。

注文した飲み物を飲みながら壁の本を眺めていた。

 

年輩の店主の方が

「よかったら手に取って見て頂いてもいいですよ。」と話しかけてくれたと思う。

 

時間が昔の事なのでハッキリと覚えていないが

「メガネのデザインがしたいのですが、どうやってデザインしたらいいのか分からないのです。」と伝えていたと思う。

 

そこで店主の方は、お店の2階まで僕を案内してくれた。

そこには沢山の本が並べてあって、手描きのデッサンの本や

精緻な三面図の本を見せてくれた。

 

そして店主の方は

「どんな些細な発想でも流してはいけません。 紙に描いて保存しておきなさい。」と教えてくれた。

 

 

なので『アイデア帳』を作る事にした。

 

 

この助言は僕にとって大きいものだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年9月26日 11:19 PM  |  カテゴリー:studioskyrocketが形成されるまで

今日は『studio skyrocket』が出来るまでの話です~。

 

前回はこちら

 

そしてメガネの勉強が始まった。

 

授業は面白かった。先生達の話す内容にグイグイ引き込まれていった。

ここから少しずつ僕のメガネの価値観の変化というか、視野は広がっていったと思う。

 

メガネは眼に何らかの問題を抱えた人が掛けるもので、美的目的のみで掛ける人は少なく

その問題は病気起因であったり、眼の形状から起こってきたり、眼を動かす筋肉の不具合など様々だった。

 

それでもメガネは少しばかりヘンテコな方が素敵という想いは変わらなかったが、

もし阿保なデザインするでも、上記の事を理解した上で阿保なデザインをした方がいいと思った。

 

だから勉強した。

 

眼の病気の言葉でも

『鈍痛』、『疼痛』、『疝通(せんつう)』など専門的な用語は辞書で調べて、

ど~んと痛いのか、ズキズキ痛いのか、キリキリ痛いのか、自分で想像しやい言葉に置き換えて覚えていった。

そして、集中力が切れ、ふとメガネの事を想い付くと

 

サラサラと落書きをしていた。

 

 

2018年12月18日 12:25 AM  |  カテゴリー:studioskyrocketが形成されるまで

今日も『studio skyrocket』が出来るまでのお話しです~。

 

前回はこちら

 

僕が入学したのは『眼鏡光学 専攻科』というコ-スで、

社会を経験した人や、大学を卒業した人に設けられ

2年間で知識、技術を習得するというカリキュラムでした。

 

 

同じ専攻科に入学してきたのは15名位だったと思う。

『専攻科』だけあって年齢はバラバラで、入学してきた動機も様々だった。

 

 

眼鏡店の家業を継ぎたい生徒はもちろんいたが、

 

眼科に勤めており『コンタクトレンズ』の知識をより学びたい看護師さん、

自分の子供に『眼の病気』があり、その眼の状態をもっと詳しく知りたいお母さん。

『学習障害』のある子供たちの眼のサポートしたいという勉強家もいた。

 

あ~色んな人がいるんだと思いながら、

見渡しても僕と同じ動機の同期生はいなかった。

 

 

そして彼らと一緒に、『メガネの勉強』が始まった。

 

つづく。

 

 

 

 

 

2018年9月28日 11:19 PM  |  カテゴリー:studioskyrocketが形成されるまで