風の通り道。

数年前、母上が工房の前の風景を見て「少しばかり寂しい庭だわ。」と言い、

『セダム』、『薔薇』を植えて、「毎日、お水をあげてね。」と告げて帰っていった。

 

それからは仕事に入る前の水やりが日課となった。

 

薔薇に『花』を咲かせたのを見た。琴線に触れる物があったのだと思う。

以来、休みの日でも『お花畑』に入る事が増えた。

 

鯖江に来てから四季を感じるようになったが

植物を育てるようになってから、より季節の流れを感じる。

 

 

ようやく待っていた季節が来た。

『アザレア』に蕾がついた。

 

映画の『となりのトトロ』の中で植物がグイグイの伸びる場面があるが、

『つる薔薇』、『セダム』は今から映画と似たような成長をしていく。

 

グイグイ成長して5月頃もっとも美しい季節をむかえる。

あ~楽しみだ。

 

そして今年はベンチを置こうと思う。

作業に疲れたら、そこで寝よう。

 

話しは少しそれるがこの音楽を聴くと、どうにも『トトロ』を連想してしまう。

 

さぁ また作業に戻ろう。

2019年3月18日 5:49 PM  |  カテゴリー:私事

じい様が「取引先さんとは飲みに行ける位の中になりなさい。」とよく言っていた。

 

先日、機械のメンテナンスをしてくれている会社の黒川さんが工房に来た時に

少し愚痴を吐いたら、

 

週末「飲みに行きますか!」と誘ってくれたので、福井の片町まで繰り出した。

カエルを食べに行った。

 

メガネの話は殆どなかった。

 

僕 「過去に人類は『大航海時代』と呼ばれる時期があった。

次は宇宙に出て行ってどんどん資源の採取を始めると思う。

 

100年後かもう少し先、『宇宙の大航海時代』と呼ばれる時期がくるはずだ。

 

しかし僕は『宇宙の大航海時代』を見れるまで生きていない。

未来を体験する事が出来ないのが、むなしいんだよぉおおおお!!!!」

 

という何ともめんどくさい話を黒川さんに話していた。

 

そしてふと『音楽』の話しになった。

 

来年の夏、一緒にフェスへ行く旅をしようという話になった。

とりあえず、僕の羅針盤は来夏へ向いた。

 

カエルを食べながら、頑張ろうと思った。

そして家にかえる。

 

 

 

2019年3月9日 4:16 PM  |  カテゴリー:私事

番外編『メガネの歴史』の続きです~。

前回のブログはこちら

 

教皇 「ザビエル殿 ジパングは遠いぞ!それでも行ってくれるか?」

 

ザビエル 「はい。 布教して参ります。」

 

教皇 「では頼んだぞ!」

 

ザビエル 「ところで教皇様 『メガネ』なる道具を一緒に持って行っても宜しいですか?」

 

教皇 「あぁ 持っていけ。」

 

 

そして船で、どんぶらこどんぶらこと数年揺られて

1549年、戦国時代ど真ん中の『日本』に到着した。

 

 

そしてザビエルは山口県の大名の大内氏へ伺った際に『メガネ』を献上した。

 

 

初めて『メガネ』掛けた大内氏。

 

「ぬぅおおおお!!! 見えるっ!!! みえるぞぉぉぉぉっ!!!!」

 

とまでは書いてないが

これが『日本人』と『メガネ』が初めて出会った瞬間だと文献には記載されている。

 

 

そこから時間は流れ、470年後の鯖江の工房。

自分の仕事が、遠い昔の国でおこった『宗教改革』と繋がるとは思わなかった。

 

 

あぁ浪漫があるなと思った。

僕の仕事が将来の誰かに繋がるのだろうか。

 

 

さぁ また作業に戻るよ。

 

2019年2月21日 10:40 PM  |  カテゴリー:メガネについて思う事,私事